2018年 11月 01日
動線解析は役に立つのか |
今日は、ある病棟で実施した看護師の動線解析のデータをいじっていました。
動線解析とは、病棟内全域にセンサーを設置し、看護師にもセンサーを付けて、看護師が病棟内をどう動いたか調べるものです。
細かくデータを見れば、看護師が何時何分何秒にどこを通ったかがわかります。
今回は1つの病棟の勤務している全看護師、看護助手の動線データをとりました。
期間は約1週間でした。
そのデータを使って何か学会発表のネタを作れないかと思い、悪戦苦闘していました。
動線データって、いったい何を示すデータなのか難しいんです…。
ある看護師がどこからどう動いてどこに行って…それは何を意味するデータなのか?
例えばそれを一日分調べ、動線を見たところで、「だから何?」ってなってしまうんです。
看護師がどう動いたかに何の意味を見出すかは難しいですし、そもそもデータが複雑すぎて処理できません。
量的データとして分析する場合は、一次元で数値化しないといけません。
勤務時間における看護師の移動距離や、病室滞在時間などが一次元で示せるデータです。
ただ、それらの数値も、移動距離が長いから何なのか、病室滞在時間が長いのは良いのか悪いのか、など、あまり意味がハッキリしません。
ということでおもしろい結果を出すことができずにいます。
せっかく業者さんがデータをくれたので、学会発表ネタくらい何とかしたいんですけどね。
いい結果が出せたらまた報告します。
by nozomu5311
| 2018-11-01 23:47
| 研究日記